手の痛み

手に関する主な症状

  • 突き指
  • 指骨骨折
  • 手首捻挫
  • 指の脱臼
  • 腱鞘炎
  • TFCC損傷
  • 舟状骨骨折
  • ボクサー骨折

正しく理解しよう”突き指”とは?

突き指とは捻挫の中の一つで、受傷原因(指を突いた)からつけられた名称です。

一般的に「指を突いた」という原因から、いかにも突き指した関節の骨どうしがめり込んだと感じてしまう人が多いようで、突き指した指を引っ張ってしまう人がいるようです。

実際には突いたことでめり込むのではなく、その衝撃で関節が捻じれたり、「過伸展」と言われる過度に伸ばされることで生じる捻挫のことです。

通常は腫れを伴いますが、腫れると言うことは、組織の損傷(傷)が生じており、中で出血していることになります。

基本的には患部の安静が必要ですし、引っ張るという行為は怪我を悪化させることになりますので控えましょう。

中には骨折を伴うものもあり、外見と症状だけでは判断できないこともあり、放置すると関節機能に障害を来すこともあります。適切な治療を行うことをお勧めします。

突き指

こんな症状は早めの受診を!

末節骨骨折

指を突いてというよりも、ドアなどに挟んで直接外力が加わって怪我するケースが多い骨折です。

指先には硬い爪があるため、腫れが出てきた場合、腫れの逃げ場がないため「ズキンズキン」と脈を打つ痛みが続き激痛となることが多いです。しかし爪は添え木の役目を果たす場合もあるので、末節骨の単純骨折の場合、患者様のQOLを考えた最小限の固定で治療が可能です。

当院の治療法

当院では、超音波画像にて状態を確認し、その後必要に応じて提携病院にて精検をお願いしております。

この場合、いかに日常生活に支障がないように固定し治癒させるかが問題です。

当院では、患者様のQLL(生活の質)を重視し、指先から第2関節までの固定を行っております。

包帯を使用していませんので、日常生活の制限は最小限とすることが可能です。

末節骨骨折

固定方法(固定期間は約3週間)

【固定方法1】

突き指してズキンズキンしている指先を保護しています。

これなら指先に何かが当たっても痛くないですね!

【固定方法1】

この固定なら全く日常生活問題なし。腫れさえ引けば、スポーツも可能です。※現にバスケ、バレーにも復帰しています。

  • 固定方法

    固定方法1

  • 固定方法

    固定方法2

マレットフィンガー(槌指)

野球、ソフトボールなど球技で怪我することが多い突き指の一つです。

薬指、小指に多く、指先に力を入れても下に曲がったままで伸びなくなります。

(右第4指マレットフィンガー)槌指には指先の関節(DIP関節)を伸ばす腱が切れる場合と、この腱の付着部の骨折(剥離骨折)によるものと2つの場合があります。

指の第一関節と爪の間に「痛みや腫れ」があり「指先が伸びない下を向いたまま」であるといった場合「マレットフィンガー」の疑いがあります。

見極めのポイント

・剥離骨折の場合は、第一関節と爪の間に腫れがありうずく痛みがあります。

・指先からトントンと軽く叩いて、怪我をした部分に響く痛みを感じるならば、剥離骨折を疑います。

・腱断裂の場合は、腫れはうっすらあるものの痛みは少ないです。しかし指先が下を向いたままで伸びてくれません。

注意事項

マレットフィンガーの場合、ただの突き指だろうと放置(様子を見る)していると、指がまがったままで伸びない関節となってしまいます。また、時間がたってしまうと手術をしてもやや曲がったままの状態となってしまう可能性があります。

怪我をして指が曲がっている場合は、すぐに受診し正しく診断を受けてください。

当院の治療法

マレットフィンガーの場合、指が下を向いたままの状態で治ってしまう場合が多いため、当院では特殊な固定を用いて完全に伸ばせる指を目指した施術をいたします。治癒までの期間に少しお時間をいただいております。

固定期間

剥離骨折の場合:約4週間

腱断裂の場合:約6~8週間

マレットフィンガー(槌指)

側副靭帯損傷

突き指で来院する患者様の6割を占めます。

【図1】これは側副靭帯の完全断裂を示しています。

完全に断裂している場合はあまりにも指がグラリと曲り変形してしまうため、すぐに受診していただけますが、大半は部分断裂であるため、「ただの突き指」【図2】と判断し放置してしまうケースが多いです。

そのため、後に痛みがなかなか治まらず、数ヶ月後に来院するケースもあります。

初期治療が大切です。自己判断はせず怪我をしたらまず受診し正しく診断してもらいましょう。

注意事項

側副靭帯損傷は第1関節の靭帯が損傷することは少なく、ほとんどが第2関節の損傷です。

【図2】この程度の突き指は腫れもそんなにないし『そのうち治るかなぁ~』『自分でテーピングすれば大丈夫かな?』 と放置されやすいものです。

写真をよく見ると中指側(親指側)に腫れており、同側の側副靭帯損傷と思われます。

突き指の場合、このように親指側の靭帯(橈側側副靭帯)が不全治癒すると、ものをつまむときの痛みが残存しやすいため、日常生活に問題が生じることがあります。

この場合も初期治療が大切になります。なるべく早めに受診してください。

当院の治療法

突き指の場合、一瞬の出来事で、指がどうなってしまったのか?どんな風に怪我をしたのか?分からないことが多いです。

そのため、当院では怪我をしたときに、どんなことをしていたのか?何がぶつかったのか?など受傷機転が想像できるように問診していきます。

そして、患部を観察しながら徒手的に検査をし、超音波画像にて状態を確認していきます。

突き指の場合、患部の安静のための固定がとても大切となります。

多くが第2関節となりますので、なるべく日常生活に支障のないように第3関節手前から指先までの固定といたします。

包帯を使用していませんので日常生活の制限は最小限とすることが可能です。

側副靭帯完全断裂
右第4指PIP関節捻挫(突き指)

固定方法及び固定期間

損傷程度によって異なります。

【軽度の場合】

少なくても腫れが治まるまで4~7日間は固定期間として必要となります。

テーピングやプライトンシーネをその競技に合わせて成型し、早期のスポーツ復帰も可能です。

【中度の場合】

2週間の固定期間が必要となります。

プライトンシーネをその競技に合わせて成型し、なるべく早めにスポーツ復帰を可能にしています。

【重度の場合】

3週間~6週間(状態によっては手術が適用となります)

固定除去後のリハビリもありますので、完全に関節の可動域が改善されるまで頑張ってください。

  • 固定方法

    固定範囲も第2関節手前から指の付け根までで、日常生活に支障のない範囲です。

  • 固定方法

    固定してあればさっきまで痛かった場合も、痛くなく持つことが可能となる。

ジャージーフィンガー

非常にまれなスポーツ外傷の一つで、ラグビーや柔道などで指が相手のジャージ、道着に引っかかったまま強く引っ張られることによって起こりやすいとされる、指の屈筋腱が断裂する怪我です。

指が引っ張られた後にグーをしても第1関節が曲がりきらないときには、この怪我を考える必要があります。

薬指にもっとも多く、その理由は指を途中まで曲げた状態では、薬指がもっとも長くなり(写真:右)、引っかかりやすくなるためと言われています。通常は手術が必要です。

ジャージーフィンガー

掌側板損傷

突き指の中でも掌側板損傷は比較的多い怪我です。掌側板という第2関節(PIP関節)の掌側についている繊維軟骨の損傷です。

掌側板は指が反りかえらない(過伸展)ようにするためのバンドの役目をしており、バレーボールやバスケットボールなどの比較的大きなボールによって指が過伸展されたときに発生しやすい突き指です。掌側板は繊維軟骨であるため、損傷してもX-P検査でハッキリとした損傷画像が映りません。

また、骨折を伴わない場合もあります。単なる突き指と思われて放置されやすい怪我です。

しっかりと治さないと指が充分に曲がらなくなることがあります。

当院の治療法

当院では、超音波画像にて状態を確認し、その後必要に応じて提携病院にて精検をお願いしております。いかに日常生活に支障がないように固定し治癒させるかが問題です。当院では、患者様のQOL(生活の質)を重視し、指先から第3関節手前までの固定を行っております。

包帯を使用していませんので日常生活の制限は最小限とすることが可能です。

【症例1】 右第5指中節骨基底部掌側板剥離骨折

バスケットをしていてボールを受けそこない受傷し当日来院しました。

※中学2年生:女性

【写真1】初検時、PIP関節掌側に限局した圧痛著明、側方動揺はない。ややうっすら内出血出現を認めた。介達時痛は認めなかった。

【写真2】超音波画像でハッキリとした掌側板を含めた剥離が認められた。同日提携病院にてX-P検査依頼。

【写真3】中節骨基底部を注意深く見ると掌側板を含めた剥離を確認できる。今回の症例は、軟骨を含む微細な骨折なためX-P画像よりも超音波画像の方がハッキリと骨片を確認できたように思われます。

  • 右第5指中節骨基底部掌側板剥離骨折
  • 右第5指中節骨基底部掌側板剥離骨折
  • 右第5指中節骨基底部掌側板剥離骨折

固定方法及び固定期間

固定期間は約3週間となります。

【写真左】

固定範囲は指の付け根から指先までですが、手袋すれば家事などが可能です。

【写真右】

包帯でぐるぐる巻きにならないので、日常生活がとても楽になります。

  • 固定方法
  • 固定方法

指骨骨折

  • 指骨骨折

    指骨は指先から

    【1】末節骨(第1関節) 【2】中節骨(第2関節)

    【3】基節骨(第3関節) 【4】中手骨があります。

  • 指骨骨折

    【写真1】と比べると【写真2】の矢印のところに横に入った線が確認できます。

    これが骨を作る工場である骨端線(成長軟骨)です。※閉鎖年齢(15~17歳)

  • 指骨骨折

    左第5指基節骨骨端線離開による外転変形【写真3】指を閉じることができなくなります。

    徒手整復後【写真4】指は閉じることができるようになりました。※固定期間は3週間

突き指をして強い腫れと痛み、そしてズキンズキンと脈打つ痛みがある場合には、指骨の骨折を考える必要があります。

関節付近の痛みで子供の場合は骨端線離開を疑いましょう。

子供の場合、骨端線と言って成長軟骨が存在しています【写真2】。

特に小指は、突き指や何かに引っかけてしまったなどの原因で骨端線部分が離開して指が外に曲がっている状態となり、開いたまま閉じることができなくなります【写真3】。

この場合、曲がった指を元の真っ直ぐとした骨に戻すため、徒手整復【写真4】を行います。

きちんと戻れば、指を閉じることが可能となります。この骨端線(成長軟骨)は17歳前後で閉鎖を迎えます。

それまでの間、小児期の骨折は大人の骨折とは違って骨が軟らかく、骨膜という膜がしっかりしているため、骨折していても完全に折れてずれてしまうことは少なく、若い枝を曲げたとき、かなりしなって中身だけミシミシと音はするけれど、手を離すと元に戻ってしまい何処が折れているのかが分からないような骨折【若木骨折】となるケースが多いです。

当院の治療法

固定は基本的に骨折した部位の上下二関節を含んだ固定となります。

当院では、超音波画像にて状態を確認し、その後必要に応じて提携病院にて精検をお願いしております。

この場合、いかに日常生活に支障がないように固定し治癒させるかが問題です。

固定方法及び固定期間の目安は、転位がなく安定している骨折の場合です。

固定方法及び固定期間

固定期間は約3週間となります。

固定方法

指先~中手骨までの固定となります。

固定方法

指先~手首を含む固定となります。

  • 固定方法

    末節骨、中節骨の骨折であれば指先から指の付け根までの固定で十分です。

  • 固定方法

    この固定であれば、日常生活にもさほど支障はありません。

母指MP関節尺側側副靭帯損傷

親指の突き指のことで、球技に多く発生する怪我で親指の付け根(小指側)の側副靭帯を痛めてしまうことです。

親指の突き指は、他の指の突き指とは違い十分な注意が必要で、固定もしっかり行わなければいけない部位です。

【写真1】のように親指は物を持つ動作の時、他の4本の指に対し親指は1本で受ける状態となります。

親指は他の4本と対立運動をするため、つまみ動作には欠かせない指となります。また、様々な方向にも動くことのできる親指はなかなか安静を保てる指ではありません。

そのため、単純な突き指であっても2週間は患部の安静をはかるため固定が必要と思われます。

  • 母指MP関節尺側側副靭帯損傷
  • 母指MP関節尺側側副靭帯損傷
  • 母指MP関節尺側側副靭帯損傷

当院の治療法

【母指尺側側副靭帯損傷】

靭帯損傷程度を確認する必要性があります。

親指の付け根を開くように横に広げたとき、異常に外側に抵抗なく広がってしまうようであるとかなりの重症となります。

場合によっては、手術も必要となる場合があります。それ以外は約2週間【写真3】のように固定をします。

親指の場合固定除去後、約1週間のリハビリが必要となります。

【母指掌側板損傷】

ボールを受けそこなって親指が反り返ってしまい、怪我をすることが多いです。

【写真2】のように腫れがあまりなくても、過伸展負荷をかけたときには激痛が伴います。

剥離骨折がなくても【写真3】のように2週間の固定が必要となります。

親指の場合固定除去後、約1週間のリハビリが必要となります。

放置するとどうなるの?

親指の場合、放置していて自然に治ることは少ないです。

日常生活に支障がない程度には回復することはあっても、「力が入らない」、「物がつかみにくい」、「球技(バスケット、バレーボール)をした後は必ず痛みが出る」、

などといった症状が残存します。勝手な判断はせずに、早めの受診をお勧めいたします。

競技別スポーツ障害
部位別スポーツ障害と外傷

ご意見・ご質問などお気軽に

お問い合わせください。

お問い合わせ

アクセス

【電車でお越しの方】

東京メトロ(東西線)

妙典駅南口より徒歩7分

アクセスマップ

診療時間

診療時間

営業時間

平日:9:00~12:00/15:00~19:00

土曜:9:00~13:30

定休日

日曜日

祝日